「置かれた場所で咲きなさい」
タイトルに違和感を覚えて読んでみた本でした。
置かれた場所で咲きなさいなんて、一体どういうことなのか?
置かれた場所で咲こうとして、あれやこれやと頑張ってきたけれど、結局咲くどころか、いまにも枯れてしまいそうなわたしに、どうやって咲けというのでしょうか。
そんな怒りにも似た気持ちで、読み始めました。
人生山あり谷あり
人生50年も生きていると、それはそれはいろいろなことを経験するものです。
「こんなはずじゃなかった」と思ったことなんて、数えきれないほどたくさんあります。
なんでわたしだけこんな思いをしなくてはいけないの?
わたしは一体いつまでこの場所にいることになっているの?
次から次へと、「こんなはずじゃなかったのに」という問題が出てくるわけです。
でもそれって、わたしだけに起こっていることではないのですよね。
苦しいことがあると、ついつい自分だけが不幸なんだって思ってしまうけど、抱えている問題は違えども、どんな人も悩んだり苦しんだりしているのですから。
どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。
そう。わたしは今いる場所では、どうしても咲けませんでした。
どんなにがんばっても咲けませんでした。
そしてこれからも、この場所で咲くことはないでしょう。
だからもう、無理して咲くのは止めようと決めました。
そしたら気持ちがとても楽になりました。
根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
わたしは今いる場所に根を下ろして、この場所で新しい花を咲かせるつもりはありません。
できることなら一度枯れて種になり、別の場所で新しく撒かれて咲きたいからです。
自分の光に気づく
本の中で、とてもステキな詩に出会いました。
こまった時に思いだされ
用がすめば すぐ忘れられる
ぞうきん
台所のすみに小さくなり
むくいを知らず
朝も夜もよろこんで仕える
ぞうきんになりたいです
~置かれた場所で咲きなさいより引用~
母親ってそんな感じかも…。(笑)
困った時に思い出され、用がすめばすぐ忘れられますからね。
でも、なくてはならない存在なんです。ぞうきんって。(笑)
最初は違和感を持ちながら読み始めた本でしたが、心に残ることばや気づきがたくさん見つかった、素敵な一冊でした。
置かれた土地では咲けないけれど、置かれた家族の中では、まだまだ咲けるのかもしれない。
そんな風に思いました。(笑)
今日もお読みいただきありがとうございました。
ではまた
でも、なくてはならない存在なんです。ぞうきんって。(笑)
まとめ
最初は違和感を持ちながら読み始めた本でしたが、心に残ることばや気づきがたくさん見つかった、素敵な一冊でした。
そんな風に思いました。(笑)
今日もお読みいただきありがとうございました。
ではまた